先日のライブに親しいミュージシャンが遊びに来てくれた。
その人は今は演奏活動はそこまでしていないが音楽に対する想いをしっかりともっている素晴らしいミュージシャンだ。
聞けば色々と落ち込んでいるらしい。そんな中でわざわざライブに足を運んでくれるというのはとても嬉しいし、同時にプレッシャーもある。
演奏を通じて何を表現して何を伝えられるのかということだ。
もちろん伝えたいことや想いは山ほどある。しかし実際の演奏はそれら全てをひっくるめてオンタイムで選択を決定していかなければならない。そしてそれらを楽器を通して表現するので、そのスキルも当然必要になってくる。
今の自分ではそれら全部を処理しきれない。じゃあ最低限伝えられることって何なんだろうと考えていたら、1つの答えに行き着いた。
それは、今の自分がなし得る最大限のキレイな音(クオリティの音)で一音一音を紡いでいくということだ。
こうあらたまって見れば当たり前のことなんだが、ここに行き着くまでに相当の時間を要した。
例えば、今までだととにかく盛り上がってテンション高くて熱い想いを熱く演奏すれば届くと思ってやっていた。それ自体は悪くないのだが、今までの自分はそれを汚い音になってもそれをやっていた。
けど今だから言えること、それは、今の自分が考え感じてる想い、美意識を最大限のキレイな音に込めて伝えるということだ。
きっと今までの偉大なジャズメンも同じ気持ちだったと思う。
その人なりの想い、フィーリングを音に込めて届けていたんだと思う。
だからジャズにおいてトーンや音色がいかに大事ということだ。
あ〜、もっと楽器が上手くなりたい。そしてもっと多くの人に届けたい。そしてもっと深いとこに入っていきたい。
そんなんを考えていた夜でした。