今回で3回目となるインド滞在を経て日本に帰国した。
先ず異例のコロナウイルス問題があり今までとは勝手が違う、
インド行きを諦めることも考えたが、最後にはなるようになる、またなるようにしかならないと思い行くことにした。
以前の放射能問題もそうだが、この目に見えないウイルス問題はあまり意識しようとしないとしても人によって遅かれ早かれ不安のピークがあると考えている
自分のそれはインドに行く前の約一週間だった、
1番の不安はコロナの症状が発生するのはもちろん、熱があるだけでインドに入国できないからだ、
だからなんとしても体調を崩さずに切り抜ければならない
そうなると目に見えないウイルスというのは厄介で、一度考え始めると終わりがなく不安の想像は広がるばかりだ
そして終いには人を疑い始めて、人対人の図式が表れたりもする、しかしこれはいかんと思い最低限注意はするがあくまで普通の精神状態でいるように努めた。
次に不安だったのがインドの現状や日本に帰国する時の状況がわからないこと。
今考えると大袈裟だが、インド国内で、日本人=コロナ=危険な存在、ということで暴行があるかもしれない、
また日本が全ての路線を閉鎖して帰国できないという状況になるかもしれないという不安。
けれども最後に行き着いた考えは、インドは呼ばれるか呼ばれないか、またどんな結果になったにしろそれが最良の選択だったんだということ。
この騒動についてはまた別の機会に深く掘りさげて触れたいと思う。
そんな経緯も踏まえて今回は今までの観光目線と違い現地からの目線で感じることが多々あった。
一言で言えば[現実の厳しさ]だ
そうしたことを経てミュージシャンである自分は何ができるだろうかと考える
尊敬する人物の1人にインド人の音楽家がいる
その人は音楽家の家系に生まれ、育ち、生涯音楽に従事するだろう。
ではその人が何をやってるのかを自分なりに考えてみると、
「人にいい影響を与える」ことに尽きると思う。
自分は人生の途中から音楽家になりたいと思って始めた、言わば職業として選択した
けど意識次第ではそれは越えていけると信じてる
そう考えるとお金や名声は重要事項ではないことに気づく
ただ1点自分なりにやるとするならスケール感の問題だ
これは自分が影響を及ぼす範囲と言ってもいい
まだまだやるべきことは山積みだ。
インドはほんとに面白い、
今までは世界を広げるあらゆる気付きやキラキラした世界を見せてくれた、かと思いきや、
今回は、現実は甘くないよという全く違う角度からの視点、
けどそれはその時にその人にとって必要なことだからそういうことになるんだと思う、そんなメッセージを逃さず受け止めて向き合って成長していきたい、
と思わせてくれたインドだった。